［ルールレビュー］
エラズンドはカタンの開拓者と同じメーカーから出ているゲームです。
ストーリー的にカタンの続編にあたるもので、開拓が進んで出来た街での利権争いをテーマにしています。
サイコロ２個振って出た合計の目でお金が貰えたり、７が出たら海賊が出るところはカタンに近いですが、カタンは自力では手元には揃わない資源を手に入れるためのプレイヤー間の交渉がメインなのに対して、エラズンドの場合はお金１種類だけでほとんど交渉の余地はなく、その代わりに領地が色々な大きさのタイルになり、他者の領地を横取りしたりする仕組みが盛り込まれて、マップの隙間に領地を作る絵合わせパズルと陣取り合戦をメインに仕上がっています。
サイコロ運の要素は若干少なく、囲碁かオセロの対戦のような計画力が要求されます。
ゲームは交代で手番になった人が大体以下のことを行って進みます。
１）サイコロを２個振ります。
盤面は正方形の方眼で東西南北が決まっていて、西が海で海岸線に北から２～１２（７を除く）の数字が書かれています。
海岸の数字の上に船のマーカーを置いて、そこから横一列のマスにかかる領地を持っている人はお金を手に入れます。
２）権利書（後述）がある所にお金を払って領地を持つことができます。
最初はお金を貯めてから次の手順で権利書を空きマスに置かないと何も出来ません。
領地は１，２，４，６マスの長方形になっていて、相手の領地より大きな領地を重なるように配置することで、相手の領地を壊すことができます。
領地の中には勝利点のマーカーを乗せるものがあり、手持ちの１０個の勝利点マーカーを盤面に全て乗せた人が勝ちです。（マーカーを置く方法は他にもいくつかあります）
３）出た目の列に空きマスがあれば、お金を払って権利書を置くことができます。
権利書は０～４の数字が描かれた丸いマーカーで、置くのにその数字の数だけお金が必要（０は無料）です。
大きな領地は置かれる区域に２つ以上の権利書がないと配置できませんが、全てが同じ人の権利書である必要はなく、その場合は区域内の権利書の合計額が多い人がその領地を手に入れます。
このため、他人が置いた権利書マスの横に（より高額な）自分の権利書を置いて、大きな領地を手に入れるということができます。
最高額（４）を払っておけば横取りされる可能性は少なく（合計額”なので不可能ではありません）なりますが当然予算不足になります。
深い駆け引きがあるので年齢差が大きいと難しいかもしれません。
４人でじっくり楽しむのがいいと思います。
［プレイレビュー］
いもらさん、Crescent-Rayさん、Miyarnさん、私（道化師）の４人でやってみました。
まずは誰もやったことがないのでルールブック読みながら遊び方を相談。
うーむ、書いてあることがよく分からん。結局最初のプレイ開始までに午前中の２時間を使い切ったので、昼飯食ってからプレイ開始。
スタート辞典の領地配置は決まっていて、４，８，９でお金を貰える人と５，６，１０で貰える人に分かれます。
自分の手番は３番目なんだけど、前２人がサイコロ振って、４，９で俺にはお金が入ってこない！
いきなり出遅れか？
じゃ自分の手番だし自力で．．．と振って出たのが「７」。海賊って何かもらえるのか？
って誰もルール分からないのでまたちょっと中断。
えーと、好きな目の位置に船を動かして、その列に勝利マーカーがあれば．．．最初だし誰もないなぁ．．．結局何もなし？！（ムカムカとかいいつつ条件が五分五分だけあってそれほど偏ることもなくお金は入ってくるようになり、５巡頃には皆資金が貯まって建設ラッシュに。
どうするのがいいのかは誰も分かってないのでここからの動きはみんなバラバラ。
俺は陣取りなんだから他人の陣地を壊してみたり他人の権利書を横取りしたりと陰険な作戦をあれこれ試してみました。
後半はかなり領地を増やしてたんだけど、肝心な勝利点を置き忘れてて、領地さえ稼げばそのまま勝てると思ってたのに当てがはずれて負けちゃいました。
勝ったのは海岸沿いに小さい領地を並べて細かく勝利点を稼いだMiyarnさんでした。
駆け引きは中盤までに準備をしておかないと、後半には相手の邪魔するための隙間がなくなってきて止められないようです。
次こそはと年明けのリベンジを誓ったのでした。
