by Miyarn
「ポンペイ」
ひとつの盤面が、これ程多様に展開するボードゲームが他にあるだろうか?
「ポンペイ」はプレー後にそんな印象を強く受ける。
古代ポンペイの町を模した盤面を見下ろすヴェスヴィオ火山の圧倒的な存在感に
まず想像力をかきたてられる。
まずはこのポンペイの町に人民を入植させていくフェーズ。
手札のカードを出し、その数字に対応した建物の上に自色の駒を置いていく。
既に建物に駒があれば、その駒の数だけさらに追加で入植させることができる。
この「縁者ルール」がポイント!
「縁者」を増やして序盤でアドバンテージをとれば後半楽に…とはいかない!
山札を引き進めると、赤い「AD79」のカードが登場!
いよいよヴェスヴィオ火山大噴火の年がやって来てしまった!
これより山札のなかに「OMEN(予兆)」カードがランダムに現れる!
「OMEN」を引いたプレーヤーは他のプレーヤーの駒ひとつをなんと火山に放り込む
ことが出来るのである!!
当然、一番たくさん駒を置いているプレーヤーが標的となるワケで…
そして遂に2回目の「AD79」のカードが出た時点で、盤面は一転する!!
ヴェスヴィオ火山大噴火!!溶岩が一気に町に襲い掛かる!!
2回目の「AD79」を引いた次のプレーヤーからクライマックスとなる
「脱出」フェーズがスタート!
巾着から「溶岩タイル」を引き、町に置いていく。
もちろん溶岩にのまれた駒は火山送り!
溶岩をうまく避け、より多くの駒を町から脱出させたプレーヤーが勝利する。
シュールで面白く、程よい駆け引きが楽しめる秀逸なボードゲームである。